私の友達で、ピーチジョンという下着の会社を経営している野口美佳(ミカジョン)の実家が仙台なので、彼女は次の日に仙台入りしましたが、現地から悲壮な声で電話をしてきて、「みんな何にも食べていないのにまだ誰も来ていない。助けなくちゃ!」と言って、いち早く行動を開始しました。 私も、その状況を聞けば聞くほど居ても立ってもいられずに、友達の平和堂の倉庫や京都中央市場から買えるものを買いあさって、童夢のトラックと京阪運輸のトラック2台で東京の拠点に搬入しましたが、Twitterの威力で物資は集まりつつあるものの、輸送力が不足しているという事なので、童夢のトラックはそのまま運送に従事させることにしました。しかし、ドライバーも不足しているという事なので、昨年のF4チャンピオンである土屋祐輔に問い合わせてみたら、「ぜひ、手伝いたい」と快諾してくれましたので、東京と災害地の運転をお願いしました。 この間、ミカジョンを始め私たちを悩ませたのが、「こんな時の勝手な行動は慎め!」とか「行政の活動の邪魔をするな!」とかの正論ですが、現実、寒空に毛布の一枚も無く飢えに耐えている人たちがたくさんいることを承知していながら、何もしないという選択肢はありませんでしたし、多くの人たちからのミカジョンへの感謝のメッセージが背中を押していましたが、そろそろ、行政の対応も追いついてきたようなので、バトンタッチの時期となりつつあるようです。ご苦労様でした、土屋祐輔君。
林みのる