新たに「週末派レーサー」の2台目のZAP F108が登場する一方、B-MAXから吉田基良が操る東京R&D RD10wが、Paragon Racingからは小倉可光が乗り組むムーンクラフトMC-090がエントリーされました。Paragon RacingのムーンクラフトMC-090は、現在唯一トムス3ZRエンジンを搭載するF4です。 エンジンが違うこともあって、メンテナンスを担当するメッカが独自に開発を行っていることでも注目のマシンです。サブフレームやサイドポンツーン、そしてフロントウイングまで、メッカがオリジナルパーツを投入して開発が行われています。 優勝候補は土屋祐輔操るZAP F108です。ご存じのように、8月に登場したZAP F108は、土屋祐輔のドライブによって、これまで参加した3つのレースの総てで優勝しています。
決勝レースは、ポールポジションからスタートした土屋祐輔のZAP F108に、2番手スタートの金井亮忠のWEST 056が挑戦するカタチでスタートしました。 いつものように土屋祐輔は素晴らしいスタートを決めました。しかし、ベテランの金井亮忠もイン側を死守して加速しました。辛うじて土屋祐輔のZAPが前に出て、1コーナーへ進入しました。予選タイムが1.18秒も違いますから、前に出てしまえば土屋祐輔のZAP F108のワンマンショーです。 土屋祐輔は、1周毎に1秒ずつ後続を引き離しました。リードが8秒を超えるようになると、土屋祐輔は後続との差をコントロールし始めました。そして、圧倒的な速さで12周を走りきった土屋祐輔のZAP F108が、登場以来、負け知らずの4勝目を上げました。