昨日富士スピードウェイにおいて、F20の公開シェイクダウンテストを行いました。スポーツカータイプの童夢F20、フォーミュラタイプの東京R&D F20、限りなくフォーミュラに近いスポーツカーのムーンクラフトF20の3台総てが登場して、元気に走り初めを行いました。
1月の富士スピードウェイですから、寒さは予想されましたが、週末日本列島を寒波が襲って、日本海側の彼方此方で大雪のニュースが流れたため、気候が心配される中でのテストとなりました。 写真をご覧になれば判る様に、富士スピードウェイは、寒いものの充分な太陽の光が注いで、非常に有意義なテストとなりました。
既に童夢とムーンクラフトのシャシーは、カウル無しの状態で走っていますが、東京R&Dのマシンは完全なシェイクダウンとなりました。 各車マシンの状態を確認すると、真っ先にムーンクラフトF20がレーシングスピードで走り始めました。 既に公開しているイラスト通り、ムーンクラフトF20は、新しいアニメイションのために作られたような、特徴的な姿を披露しました。
童夢はマシンの基本的な状態を確認すると、何と、エンジニアはセットアップ作業を開始しました。しかし、今回の公開テストの目的は、テストと共に、様々な人々にF20を知ってもらうことですから、たくさんの関係者やドライバーの方々による試乗も予定されていました。 そのため、鮒子田寛テストドライバーがマシンの状態をチェックした後、童夢F20は試乗車として使われることとなりました。
今回が完全なシェイクダウンとなった東京R&D F20は、細かいチェックに時間を取られましたが、午後になると、ムーンクラフトF20と共にレーシングスピードでの走行を開始しました。 各車走行性能以外のところでも、次世代レーシングカーを実現するため、様々な工夫を盛り込んでいますが、東京R&Dの特徴は、ウイングカーだけでなく、高い安全性であるようです。リアに特徴的なバンパーが設ける一方、サイドポンツーン内にクラッシュパッドを追加しています。
テストで使用したのは、富士スピードウェイの北ショートコースです。このコースは、様々なコースレイアウトを実現することが可能です。もちろん、レースの場合は決まった1つのレイアウトが使われますが、今回テストであるため、それぞれの走行時間帯で、違ったレイアウトで走行することとなりました。童夢の様に、早々と試乗車となったマシンもありますから、ラップタイムを比較することは出来ません。 3車共トラブル無く、無事シェイクダウンテストを終了しました。 明日東京において、正式に3台のF20を発表することとなります。