2010年からF-4エンジンの排気量上限は、従来の1,850ccから2,000ccに変更されました。 F-4のレギュレーションは、REUが認定した共通エンジン・マネージメント・システム(ECU)を使用することを規定していますが、従来F-4用の共通ECUを供給していた(JMIA加盟企業である)R&Sports Development Ltd.は、2010年規定の共通ECUを開発供給いたします。 仕様及び性能は、TOM'S/TOYOTAが全日本F-3選手権でチャンピオンを獲得した時に使用したR&Sports製ECUのテクノロジーを活かすと共に、加えて、近年のベースエンジンの進化に対応して、個別点火システム、データーロガー、DDU(マルチディスプレィ)との通信用を考慮して高速CANシステムを装備する等、近代的レーシングカーとしての能力を充分に発揮できる機能を内蔵しています。 しかし、F-4にはレース費用の高騰化を防止するために価格制限が設けられていますから、機能が向上したからと言って価格を上げるわけにはいきません。 コスト管理は開発に際してもっとも苦労した部分ではありますが、なんとか従来の価格を維持できる目処がつきました。 最先端の本格的なレース用エンジン・マネージメント・システムとして、レース・エンジニアやメカニックはもちろん、ドライバー達にとっても、データ収集やセッティングの勉強になるでしょうし、スキルアップの良き教材となると思います。 2010年からのF-4にはカーボン・モノコックの使用が認められましたから、今後は急激にカーボン・モノコックが主流となることが予想されます。 このような時代の変化をも考慮して、R&Sportsでは、高周波振動に耐え、かつ軽量なカーボン・モノコック用ワイヤリング・ハーネスの供給も開始しました。 レポート:JMIA 鈴木 英紀
R&Sports Development Ltd.